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防音室の賢い選び方


いよいよ防音室を選ぶ段階まできましたでしょうか。

もちろん気に入ったものが見つかれば、どんな防音室でも良いですよね。

しかし.... 防音室の設置後、最終的なご近所への配慮は、ずっとお客様の役割になりますので、そこを真剣に考えるといい加減なものは選べません。

そこで防音室選びにおて、どんなところをチェックすれば良いのかご提案させていただけたらと思います。

サイズ選定の考え方

部屋全体もできますが、ユニット型の防音室の場合は色々なサイズがあります。

実際に、どんなサイズが適しているのでしょうか。

使用楽器の大きさから選ぶ場合は、ピアノを例にするとグランドピアノで3帖以上、アップライトピアノで2帖程度のサイズは必要になります。

ドラムなど生でも音の大きい楽器は、ドラムセットギリギリのサイズより広ければ広いほど耳に良いと思います。


このほか、スペースに余裕がある場合は箱形のユニット型にするべきか、部屋全体を防音室にしたほうが良いか迷われる場合もありますよね。


これは使用楽器の最低限のサイズ以上は、もちろんですが完全にお好みになってきます。

狭いほうが集中できるという方もいらっしゃいますし、またその逆の方も。

ご自身がどちらのタイプでいらっしゃるか把握していただくのと同時に、お部屋の使い勝手もご検討ください。

ユニット型の場合、部屋の中にドーンと大きな箱ができるわけですので、かなり圧迫感が出ます。


部屋全体を防音室にする場合は、クローゼットなどを含め、普段通りの使い勝手にすることも可能です。

ただし、それが出来る防音室なのか、という点。

技術の必要な部分であるため、建築も分かってる人でないと性能や防音室自体の構造耐力を落とし、本末転倒の事態になりかねません。


さらに、ユニット型であってもマンションの梁や柱の形状通りに凹凸を作り、デッドスペースを作らない方法もありますし、防音室の角が動線の邪魔になるようなら壁を斜めに作ることもできてしまいます。

スペースを有効活用したい場合は、天井の高さに余裕を設けることも含め、そういったことが出来るものが理想ですね。


ディオラボなら.....スペースの問題も解決できます。

性能クラスの選定

数字に惑わされない

防音室最重要部分の単体遮音性能。

防音室の目的上、性能が高いほど良いわけですが、価格も上がりますのでご予算に応じてお選びいただくことができます。

Dr-30・Dr-35・Dr-40....いろいろな性能があり、その多くが5dB単位のラインナップをしているかと思います。


しかし、この単体遮音性能が明確に表記されている防音室は、実際にはごく少数なのです。

外壁や界壁を含めた総合遮音性能の推測値など、紛らわしい表記もありますのでよく確認することが大切です。

一般的にマンション等のコンクリート厚さ12cmの界壁でDr-45程度(コンクリートのように比重が大きい材料は遮音性能が高い)ですので、そういった一般的な建物の床が耐えられる重量の限界を超えるような壁を部屋の中に建てられるわけもなく、もしユニット型で防音室の遮音性能がDr-50とかDr-60などと書いてあった場合は、特に要チェックです。


そんな各商品で表記基準が一律でないのは何故か....

実は防音室には法律がないため、各社自由に基準を作れてしまう点にあり、表記するしないも自由な現状があるのです。


たとえば、自動車の燃費。

今は法改正されたので少し前までの話になりますが、カタログでは、なんちゃらモードという燃費測定方法でガソリン1リットルあたり20km走ります、と大きく書いてあっても実走行では13kmしか走らないとか...

消費者側からすると、期待して買ったのにちょっとガッカリ感がありますよね。

でもこの場合は、その なんちゃらモードという測定方法での表記は法律で許されていたので、実際の使用とかけ離れていると分かっていても問題はありませんでした。


大手しかいない自動車業界でも、そういった優位性のアピールをしていました。

しかし、日本製の自動車は性能や耐久性が群を抜いて優れているので、あきらめがつきやすいですね。

消費者としては検討時点で現実的な数字を知りたいところではありますが。


そうなると、数字が重要でもその数字に法律がない防音室の業界は....


たとえば、あっちのDr-40より、こっちのDr-40のほうが安い、とか。

こっちのDr-40なら企業イメージが良いから間違いないだろう、とか。


とりあえずの比較対象は、同じサイズでの表記された性能数字と金額になりますよね。

しかし肝心なのは、比較する両者が本当にその表記性能の体をなしているのか 、という点。

そこにも目を向けていただき、ネームバリューだけで信用せず、できるだけフェアな比較条件で選定をしたいところです。

同じ数字でも同じではない

前述しました通り、単体遮音性能表記が自由ということは、たとえば500Hz騒音テストではD値(=透過損失=Dr値)が35dBだけれど、高い音の帯域で39dBだからDr-40で表記しているとか、D値が39dBだけど40dBに満たないからDr-35で表記しているとか、本当に様々なのです。

極端な例かもしれませんが、良いものとそうでないものの性能誤差がプラスマイナス5dB程度あった場合、ものによって10dB近くもの遮音性能の違いが出てくることになります。

比較する同じ性能表記の実性能差が仮に5dBだったとしても、サイズにもよりますが、その商品価値は十数〜数十万円 、簡単に変わってしまうはずです。

よって比較する場合は表記性能を鵜呑みにせず 、そういった部分を念頭に置いていただきたく思うのです。


あるお客様が、安心だろうとのイメージを持って体験に行かれた先の某Dr-40の展示ルームで、ピアノの音が思ったより漏れていて期待ハズレだったとの体験談をお聞かせくださったことがあります。

Dr-40の防音室とは、優しく弾いたピアノが80dBくらいですので、その音量の場合は室外で半減ということになります。

そうなると防音室の外は40dBということになりますので、本来 数値的には昼間の静かな住宅地と同等になるはずなのです。


そういったことも含め、体験されてご自身の耳で確かめることが重要ですし、たとえばDr-40クラスを比較検討されて、他社のしっかりしたDr-35で体感が変わらなければ、かなり価格も変わってくるはずです。

無料アプリの騒音計

最近は、スマホのアプリで無料の騒音計があります。

すべて試したわけではないので正確さは何ともいえませんが、多少狂っていても防音室内と室外の音量差は参考程度に測れると思います。

普通は騒音計があって頼めば測定してくれると思いますが、もし体験に行った先で騒音計が無いと言われたら、防音室の中で音を出し、是非そのアプリを使ってみてください。

別の体験先で同じアプリで同じ方法を試せば、おおよその見当は付くと思いますので。

ただし、測定する音源を同じ状況にする必要があるので、何か楽器を持ち込まれてお二人で作業されるのが理想です。

音楽室としての音響

防音室は内部の表面材料にもよりますが、性能を上げるほど壁の透過損失が減るため音が逃げ場を失い、室内に反響音が多くなります。

そうなると音量が上がるほど室内の響きが強くなり、耳が辛くなってくるのではないでしょうか。


理想は適度な吸音です。

適度に吸音してあげることは耳にも優しいですし、お気に入りの楽器の音色もキレイに響かせてあげることもできます。

また吸音だけでなく、狭い防音室内でも角に溜まった音を散らしたりと、音響にも気遣いがある防音室だと良いですよね。

音楽をするのですから、本来は音楽室であるべきなのです。


折角作った防音室だけど、反響で耳が辛いのにちゃんと相談できる人がいない.....

そういった、遮音の数字だけ前面にうたいプレイヤーの気持ちはあまり意識していない事業者もあるのだろうと思います。


単なる防音室と、音楽室として作る防音室の違い。


突き詰めると、音を奏でる空間は室内寸法のバランスでも音響に影響を及ぼします。

耳に対しての善し悪しだけではないのですね。

音を豊かにする空間容積などもこだわりたい方は、音響設計士に直接ご相談いただくことがよろしいかと思います。


できれば直接ご提案などしてくれたら良いですよね。

プラスαの楽しみ方

防音室は部屋として存在します。

イコール居室とも言えますので、壁紙を選んだりフローリングを選んだりできたら嬉しいですよね。

タイル貼りも漆喰塗りも、ユニット型なのに普通の部屋にできる内装ができてしまう防音室もあるのです。

お好きな窓をお好きな場所に設置したり、もちろんドアの色を選んだりも。

長時間の練習も気分転換がしやすい空間になるかもしれませんし、創作される方は何か違う発想が浮かぶかもしれませんね。

味気ない箱の部屋では物足りないという方は、ご自分だけの空間作りを楽しんでしまいましょう。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。

音という、感じ方に個人差があるものであるうえ、ひと言で防音室といっても商品により様々な違いがある点に目を向けていただけたら有り難く思います。

安い買い物ではないため、お客様のリスクを減らし、お好みの防音室選びのご参考にしていただけましたら幸いです。


最後にもう一点ですが、防音室の性能はあくまでも透過損失という空気伝搬音を遮る評価であります。

実際の演奏には、低い音域ほど固体伝搬音も強くなるでしょう。

固体伝搬音を発生しやすい低音帯域は、どんなメーカーのどんな防音室であっても弱点になるのです。

それだけ固体伝搬音というものは厄介なのですね。


しかし、それを極力抑えるノウハウをディオラボは持っており、音圧の高い楽器や階下対策が必要などの場合は、完全オリジナルの効果が高い商品をオプションにてご用意しています。


そもそも低音帯域を諦めていると思われる設置方法の商品がほとんどで、加えて防音室自体の作りが悪かったりすると、その固体伝搬音は防音室外に漏れるので性能を落とします。

同時に壁や天井など建物の躯体に伝わってしまうと、なおさら厄介ですね。


音響学は建築学でもあるので、音響だけでなく建築にも強いところにご相談されることがベターだと思います。

また工事が大がかりになるケースですと、リフォーム工事と同じように建設業許可など工事業の許認可を受けている事業者しかできない案件になる場合があります。


音の世界は色々奥深く、プランから設置まで事業者の技量と正直さが直接結果に影響してきます。

防音室を検討される方は一生涯音楽とともに生活されるおつもりと思います。

これからも長く長く続くであろうお客様のミュージックライフのため、失敗なく安心な防音室の選択ができますよう、心より願っております。




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