株式会社ワット

お問合せ
What is a ...?

防音室ってなに?
防音室というもの

おもいきり楽器を弾きたい!おもいきり歌いたい! でも近所迷惑が心配...
音楽好きなら誰でもそう思いますよね。 音の感じ方は個人差もありますし。
たしかに音が外へ漏れなくするのは本当に厄介です。
防音室とは楽器や歌などの練習やレコーディングスタジオに使う部屋を作り、その音漏れという厄介を軽減もしくは解決してくれるものになります。
どういったものがあり何を選べば良いのか、プランの方法や検討事項を簡単に解説していきます。

防音室を知ろう!

防音室外観 防音室って楽器練習する人のものでしょ?
確かに需要はそういった方々が一番です。 しかし最近では使用目的が多様化しており、声優・俳優・ダンサー、DJ、カラオケシンガー、Youtuberまで、ご近所に迷惑をかけない場を求めていらっしゃいます。
さらには在宅時代で近隣の音が気になるという声も増加しているとか ...
防音室があれば楽器や歌など一段と集中して充実した練習ができるのはもちろんですが、楽器をやらない時でも音楽や映画などのオーディオ鑑賞やカラオケなどを楽しむには最高の空間になってくれるはずです。
カラオケもスマホやタブレットでお安く手軽に楽しめる時代になりましたし、ダンスだって3帖くらいのサイズにすれば心地よい音量の中である程度は踊れてしまいますから。

よって、ご家族での楽しい日々が増えれば決して「お父さんやお母さん(又は使う方)だけの高い買い物」とは言われないと思いますし、お子様の何かの「きっかけ」ができる部屋になるかもしれません。
(当社の防音室は、高いレベルでの音楽家用音響を作る拡張性があり、引っ越しもできるのでご家族みなさんが一生涯あるいは次の世代までもが楽しめる空間を作ることができます。 当社防音室の詳しい内容は ディオラボコンセプトにてご説明させていただきましたので、是非ご覧ください。)

それではラインナップや効果を見ていきましょう。

*以下は一般的なことも含めて書かせていただいておりますので参考にしていただけたら幸いです。
*ここでは「防音と遮音」は同じ意味で用いております。

どんな形状があるのだろう

防音室Dr-40 まず防音室の形状のお話ですが、局所的な防音室は大まかに2タイプの設置方法があります。 箱形の小部屋を設置するものと部屋全体を改造するものです。
需要は箱形のものが圧倒的に多いです。 これは金額やスペースの要因が大きいと思いますが基本的に遮音性能上をげること、およびスペースを広くすることはコストアップに直結します。 そのあたりは家を建てることと同じ感じ考え方になると思います。 

箱形の場合、サイズは1帖前後から設置することができ、2帖、3帖...と規格サイズを設定しているものが多いようです。 小さい楽器や声楽などの個人練習は1帖前後からできますが、グランドピアノはC3型で最低3帖なければ設置できないなど、使用楽器や用途・人数などにより最低限のサイズが決まってくるでしょう。

当社防音室の規格サイズは1.5帖、2帖、3帖と金額を分かりやすくするため3つのサイズを設定しておりますが、これに縛られることなく自由に寸法を変えることができ、3帖までのサイズでも約半数のお客様はオーダーサイズにてお作りいただいております。 以降、部屋全体まで何帖でも広げることができる上、部屋の形状や梁・柱の出っ張りにも合わせて作れるのでデッドスペースができません。

どんな設置方法か

簡単に申し上げると、箱形は置くだけです。
実際にはパネル状の部材を持ち込み設置場所で組み上げる工事になりますが、電気容量が足りない場合や(電気は付近の現存コンセントから引き込みます。)現状で設置すると問題がある場合など(あまりないことです。)がなければ基本的に現在のお部屋へ特別な工事は必要ありませんし、基本の工事金額だけで済むでしょう。 防音室のみであれば追加料金などは発生しないはずです。(搬入通路なども含め片付けはお客様担当でお願いします。)
部屋全体の場合でも当社の場合はおおむね同じような設置方法になります。 後ほど【予想外の結果にならないために】の項でご説明しますが、防音室の天井をお部屋の天井から吊ることもしません。

防音性能の種類は?

防音室の性能を調べるとDr-40などDr-のあとに数字が書かれていることに気付かれると思いますが、この数字が大きいほど遮音性能等級(遮音効果)が高いことになります。
音の大きさ(音量や音圧)といえば、雑音であれ美しい音色であれその単位はdB(デシベル)ということはご存じの方も多いと思いますが、そのDr-の後の数字の単位はdBであることを意味しています。
最初に付くDr-は、ドクターではなく(そのままディーアールと読みますすみません)以降の数値の「音量レベルの差を示す」という表記で、Dr-30であれば防音室内の音が防音室外へ漏れる音を30dB(Dr-50なら50dB)カット(小さく)する能力がありますよ、という意味になります。(防音室内に皆に配るお金が100(dB)万円あったのに防音室っていう奴が30(dB)万円くすねて部屋の外の人に70(dB)万円しか配らないって感じです。え、違う???)
防音室に対するこの表記は「単体遮音性能」といい、本来防音室の室内と室外だけの音量差を意味しなければなりません。

単体遮音性能クラスのラインナップとして、一般的にDr-30から始まり、Dr-35、Dr-40、Dr-45、Dr-50...といった感じですが、性能を上げると比例してコストも極端に上がっていくことと、反対に防音室内有効スペースは外形の寸法が同じ場合、壁の厚みなどが増えますので反比例し狭くなって行きます。 こういったところが性能を上げていく上での難点になります。
よってDr-30タイプが一番多く設置されており、設置後も心配な場合は近隣の様子を伺いながら音を出す時間帯や音量で調整されている方も多いようです。

もうひとつ、もともとある壁(以下、既存壁)など他の遮音効果要因も借りて数値を表す「総合遮音性能」という性能表記があります。
戸建住宅の外壁やマンションでお隣さんとの壁(以下、界壁)にも遮音効果が期待できますので、その効果と防音室を合算して屋外またはお隣さんへの遮音効果を表す数値になります。
この外壁や界壁は建設時に構造的な指標や守るべき基準はあるものの、建築物本体の作り方に関わることなので物件や部屋自体の位置により実測数値は異なってくるでしょう。(市販の防音材料なども設置方法によっては他の要因に巻き込まれカタログ数値の性能が出ないことがあります。)
*下図の透過損失というものが、ここで申し上げている遮音性能になります。戸建の外壁に関しては当ページ末尾の項、騒音規制を参照してください。

国土交通省界壁
以下、余談ですが...
総合遮音性能は期待値にすぎないため当社ではご契約時の数値に用いることはしないのですが、以前当社とご契約いただいたお客様が防音室を設置いただいた後に他社の相見積をお見せくださったことがありまして...
そこには総合遮音性能でなければ出ないような性能数値が、あたかも単体性能数値のように書かれており騒音調査もしていないのにそのままご契約を迫られたと仰ってました。
そうなるとお客様は見積の比較対象が性能表記の数値と金額になってきますよね。 性能表記は当社の倍の性能になってた訳ですから。
その性能が本当であるなら、家の中に居ても隣の部屋でさえほとんど聞こえない状態ですから良いことなのですが、その見積金額と工事内容の整合性が我々の常識からちょっと外れていたのでここで書かせていただきました。 そのあたりは大切なことですのでご購入を検討されている方はこういったケースで勘違いされないようご注意ください。
そのお客様にはしっかり我々の内容をお伝えできて良かったと思っております。 結果、お客様には音響オプション品を入れても出費を大幅に抑えていただくことができ、お引き渡し後もお邪魔させていただいておりまおすが、大変ご満足いただいていると思っております。

防音室か 防音音楽室か...

バイオリンを弾く人 あえて「単なる防音室」と「防音音楽室」という区切りにしてみました。
実際、騒音対策のノウハウはあるが音響は苦手そうな商品を見かけることがあるからです。
防音室自体の役目は、簡単に言ってしまうと「ただ音の漏れを小さくすれば終わり!」という、プロセスは簡単なことではありませんが目的はシンプルなものです。
しかし音楽を奏でる防音室なら、音響に気を遣わなければなりません。

たとえばお風呂での鼻歌。 エコーがかかって自分の歌が実力以上に上手く聞こえたりする経験ありますよね? 余計にコブシまわしてみちゃったりして。
浴室に防音効果は期待できませんが、壁も天井もほとんど音を吸収しない材料で囲まれているので反響が起こりやすく、跳ね返った声がさらに別の壁、別の壁へとピンボールのように声が消えるまでそのループが起こります。 私の声はマッハ1の超スピードが出ますが(貴殿の声もマッハ1です...)そのスピードで浴室の中を飛び回っていても、たくさんの反響の中で時間差が起こり微妙に遅れて耳に入ってくる音が発生するのです。 それがエコー効果となるわけですね。
希に、訪れたお店の個室や会社の小部屋などで話し声が響いて会話が非常に聞きづらい時があります。それも根本は同じと言えるでしょう。

反響の絵 そこで考えたいことは、せっかく防音室を作ったもののそういった反響が練習中に起こり続けていたらどうなるかということです。
お風呂の鼻歌では良い感じかもしれませんが、楽器本来の音色や自分の本当の声を確かめながら練習する場合は、それが嫌な反響と感じる方が多いと思います。
当社ではお見積もり段階で展示防音室にて色んな音響のメニューを体験をしていただくのですが、音響に関するオプションを全部外した体験メニューでは、試奏楽器の音量を少し大きくした時に耳が痛く感じると仰っていたお客様が実際にいらっしゃいました。
どんなに音楽好きな方でも長時間大きな音の中にいれば耳(実際は脳?)は疲れます。  実際に何も対策しない一般の防音室はこういった状況に陥りがちで、長時間の練習が苦痛になってくる場合があります。
プレイヤーにとって「良い反響音」と「悪い反響音」がありますから、これらをコントロールできなければ不快な環境になってしまう訳です。
使用目的が音楽であれば、どちらを選ぶか答えは簡単ですよね。

音の単純計算

防音室説明 例としてマンションの場合、音がお隣さんに伝わる例として、少しご説明させてください(図は戸建ですが汗)。
たとえばご自分で何も音の対策をしていないマンションの室内で血管が切れるほどの大声(以下、超怒鳴り声)で夫婦げんかをしたとします。もちろん人によりますが計測すると100dbを超えてくる人もいますので、超怒鳴り声が100dBと仮定しましょう。
またまた仮にですが、そのマンションのお隣さんとの界壁が45dB(木造戸建の外壁は一般的に30dB〜)をカットしてくれる性能を持っていた場合、お隣さんの部屋に伝わる音の量は【100dBー45dB=55dB】でお隣さんの部屋へ理論上は55dBとなります。このケースでは超怒鳴り声が半分も減らずにお隣さんに聞こえてることになりますね(心当たりのある方はご注意ください)。
とりあえずはこのような単純計算が成り立ち、これを元に最初のプランを立てます。

この計算を用いてこのマンションの部屋にDr-30の防音室を設置し、その中で100dBの超怒鳴り声で夫婦げんかをした場合、【超怒鳴り声100dBー防音室30dBー界壁45dB=25dB】でお隣さんの部屋へ理論上は25dBとなります。 (怒鳴り声が80dBの場合は80dBー防音室30dBー界壁45dB=5dB)
音は静かと感じる状態でも35dB以上の騒音があることが多いので、それ以下になるため安心して夫婦げんかができるようになります。(この目的で購入される方はいらっしゃらないと思いますが... )

使用予定の楽器を当てはめる

楽器音量
冗談さておき、本題の楽器でのお話になりますが、楽器別の参考音量を表にしてみました。
こちらを参考にしていただき、上記の単純計算に超怒鳴り声を使用楽器に置き換えていただけたらプランが立てやすいと思います。
防音室+外壁(界壁)の合計である総合遮音性能は単純計算では固定値になりますので、戸建住宅に設置の場合はハーモニカの場合90dBー60dB=屋外への騒音が30dBとなります。

生音で音量が出てしまう楽器は致し方ないですが、おおむね100dB程度で押さえられるものが多いと思います。
エレキギターなどはもっと音量を上げられるでしょうが、それを超えて弾き続けると耳をおかしくしてしまう可能性がありますし、100dBあればそれなりにガンガン弾いてる感じは出ると思います。
もちろんこの表の数値は正確ではなく、楽器の種類、プレイの仕方や音域の周波数、音数などでも感じ方や実際の騒音数値は異なってくると思いますので目安としてください。
 *参考ですが100dBの音を2つ鳴らしても合計で200dBではなく、10dB増加の110dBくらいになります。 しかし音源が1つの同じ110dBよりは圧力が増え、音が太くなるため騒音計の実測値より大きい音量に感じるかと思います。

そして持込可能な楽器であれば展示防音室に持参され、体感されることが望ましです。
また、戸建住宅でいうと外壁側(マンションでは界壁側)の部屋に防音室を設置した場合と、防音室と外壁の間にもうひと部屋ある場合とでは、間仕切り壁での遮音+距離減衰と言われる距離の増加により音が小さくなる原理が働きますので、防音効果は大いに良くなります。

最終的には複合的な要因が関係してきますが、最初のプランとしては「何の楽器で、どの場所へどのくらい音を小さくしたいか」ということが性能クラスの選定基準になってくると思います。

予想外の結果にならないために

上記の説明で数値に理論上という言葉を使っておりますが、音の伝わり方には様々な要因があり思ったように防音できないケースがあるからです。
どの防音室もすべての音質に万能なわけではなく、特にドラムのような打撃音に近いパワーのある音質は、かなり防音室の性能を上げるか距離を設けないとなかなか効果が出ません。
個体伝搬音の絵 これは、私たちが普段の会話やテレビのような空気を伝って聞こえてくる音(空気伝搬音)に加え、床や壁・天井などの個体を伝って出る音(個体が振動して空気中に音が放たれる個体伝搬音)が会話やテレビなどと比べてかなり強く加わるため、押さえ込むことが難しくなってしまうのです。
そうなると建物の柱や梁から音が伝わってしまうケースもあるので、防音室の天井を躯体から吊ることは防振金物を用いたとしてもゼロにはなりませんから、費用対効果を考えても好ましくありません。
図はマンションでの響き方の例になりますが、希に近隣の騒音がうるさいと感じても発生源の特定が難しい場合があると思います。
透過音が大きい帯域の音は分かりやすいと思うのですが、コンクリートを透過しにくい帯域の音が固体伝搬音として伝わってくると、少し大げさではありますが壁や天井全体から音が鳴っているような感覚になり、どこから音がしているのか分からなくなってしまうのではないかと考えます。
ほかにもベース系の周波数帯域の低い楽器はこの状況に陥るケースが出やすくなります。 低い音域は個体に伝わりやすくコントロールが難しくなる特徴があるのです。 よってエレキベースなどはイコライザーで低音域をカット気味にして練習するなど対策をしたほうが良い場合があります。

そんなとこからも音が...

建物の壁が高性能だったとしても、それだけでは止めきれない、あるいは逆に音を増幅させてしまう場合もある音の回り込みというものも存在します。
側路伝搬音(そくろでんぱんおん)と呼びますが、音は開口部(ドア・窓・換気扇・配管etc)など音を通しやすい場所から逃げて行き、近隣にも開口部から入りやすくなります(まさに小さな虫のよう)。 

よって、防音室自体はどこに置いても本体の性能が変わることはあまりありませんが、音質や建物の状態によって総合遮音性能(防音室性能+建物の遮音性能の合計)が理論値にとどかない場合が希にあることをご理解いただくことが必要です。

防音室も開口部が一番の弱点になります。 もし設置する部屋に窓が2カ所あるようでしたら、1カ所ふさいで防音室の壁にしてしまうというのもひとつの対策になります。 その上で残す窓も防音室側で正しい設置方法をしなければ効果がなくなりますので注意が必要です。
また、戸建住宅で基礎部分に通風口が多く設置されている建物は、床で響いた音がその通風口から外へ漏れることがあります。

こういった様々な問題があることも事実としてお伝えしておかなければと思います。
反対に、前項で述べましたが音は距離減衰という距離があるほど音が小さくなってくれる特性があったり、障害物が音の伝わりを邪魔してくれるなどプラス要因もありますので、設置位置など検討時点でご相談ください。

防音室には法律がない

悲しい現実ですが防音室自体には法律がありません。
言い換えれば全く性能を満たしていないものでも、自由に自社判断で性能表記できることになります。
案件に合わせた設計や施工にも同じことが言えます。
これはメーカー会社が大きい小さい関係ありません。
単体性能表記を行っている防音室は当社商品を含めても数社しかなく、片手で余るほど非常に少ないのが実情です。見渡すと根拠不明な総合遮音性能の予測値など曖昧の中で表記されている場合が数多くあるようです。(当社の防音室は公的機関での測定も行った上で単体性能表記しています。)
裏話ですが、某社の性能表記に安心して防音室を購入された方が、設置後の防音効果に大きな不信感を抱いて法的な争いをされた事例を耳にしたことがあります。その中の司法判断で、防音室を設置して1dBでも下がっていれば効果があったと認められ、設置業者の立場が強くなるというような結果が出たというものでした。 非常に怖いことです。
景表法など誇大広告の方向では引っかかるのかもしれませんが、本来の目的である防音効果においてこういった判断なのは本末転倒です。
お客様はもちろんのこと真面目に営んでいる我々同業にとっても、いい加減な性能の防音室が野放し状態で蔓延するのは業界のイメージダウンになってしまいます。

音は人により感じ方が違います。 その違いが私たちにも、最終的には実際に音を出されるお客様にも難関になりますから、言われた通りの防音室を作ったんだからそれで終わり!ではなく、お客様の使用環境を第一に考えなければこの仕事は成り立ちません。
性能の証明は私たちが行っている騒音テストの数値でしか表せませんが、そんな状態だからこそそれがパフォーマンスではなく、しっかりご安心いただける状況でお客様とともに防音室設置を進められるよう努力しております。

騒音規制

ついでに...となりますが、法律関係で屋外への騒音規制についてちょっとお話させていただきます。(ここでは防音室のお話なのでその音漏れに限ったお話をさせていただきます。)
東京都の例で表を作らせていただきましたが、各自治体でこういった屋外騒音の規制値が定められています。これは屋外に漏れる音、または屋外でも何らかの理由で発生する騒音に対しての規制値になります。
お住まいの自治体のホームページ内に騒音に関する項目があると思いますので、そちらでお調べいただけるはずです。
東京都の騒音規制
用途地域は、これも自治体のホームページ内に都市計画に関する項目で地図があると思いますので、お住まいの用途地域が何に該当するかお探しいただけると思います。(定められていない地域もあります。)

こんなのあったのか! と知らない方もいらっしゃると思いますので(自分が最初そう思いました汗)、音を出す方はこれを期になんとなく(じゃダメですが)頭に入れていただけると幸いです。
規制値ということなので、当てはまる時間帯にこの数値を超えて外に騒音を出さないでくださいというものです。
言い換えれば、外に漏れる音がこの範囲内でしたら法的には許容しますと置き換えることができますし、反対にこれを超えている場合は争った時に法的にNO!となります。

近年の木造住宅外壁の遮音性能は低いものでも-35dB、高いものだと-50dBを公表しているホームメーカーもあります。
ピアノを90dB(100dBを超える方もいます)の音量で弾いた場合、-50dBの外壁なら一番厳しい騒音規制値でも防音室なしでギリギリクリアできそうですが、それ以下の外壁ですとクリアできない感じがします。
よって、戸建の場合は上項の【音の単純計算】でも触れましたが、Dr-30の防音室を設置すれば理論値で法的な騒音規制はおおむねクリアできると思います。

マンションなど共同住宅の場合は、戸建住宅に比べると騒音を出さない努力義務的な要素が強く、数値的な規制は曖昧な感じがあります。
そうなると騒音数値うんぬん以上にマナーや近隣の方の感情的な部分が大きくなるので、戸建住宅に比べるとより慎重にならざるを得ません。
前述しましたが、無音と感じても騒音数値は35dB以上あることが多いので隣室への音漏れはその数値を目標に抑えるプランを立てるのですが、なかなか隣室の方のご協力を得てお邪魔しながら騒音テストを行うことも難しいので、その場合はお客様および管理人さんへのヒアリングに対しての状況判断と、界壁の遮音性能をやや低めに設定した総合遮音性能の予測値でプランを進めることになります。

*共同住宅の2階以上など下の階に別の方が住まわれる部屋がある場合は床への防振対策が必要になります。

まとめ

防音室というものを簡潔にまとめたつもりでおりますが、安い買い物ではありませんのでお財布にも練習環境にもやさしいものを選びたいですね。
そこでまとめると

・購入検討時点で業者に騒音テストと建物調査をさせる。
・調査前の総合遮音性能を鵜呑みにしない。
・反響でストレスが溜まらない練習環境にできるものを選ぶ。
・スペースを重視する場合はオーダー形状できるものにする。
・実物を体験して防音性能と音響を確認してから決める。
・大型楽器の場合は出し入れできるドアサイズのものを選ぶ。
・可能であればご近所とのコミュニケーションで音の状況など聞くことができれば最善。
・相見積もりでコストパフォーマンスを判断する。
・お客様の使用環境を考えてくれる業者にする。
  などなど...

多方面からチェックするとそれぞれの防音室でかなり違いが出てくると思います。
「それしか無いなら仕方ない」ではなく、「こうしたい!」という目的をハッキリと決められ、上記のようなチェックをしていただきながらお探しくだされば失敗しない防音室になるでしょう。
要は家電のように「これは高くて良い防音室だからこれをお求めいただければ間違いないですよ!」という話だけでは終わらないものですので。
私たちはあくまでもお客様が「心地よく練習に打ち込める環境」を適正に作ることが仕事と考えております。


ということで各社の比較例をまとめてみましたので下記ボタンより覗いてみてください。

ページトップへ戻る